●江戸明治和本●高井蘭山「食事養生解」「婬事養生解」2冊セット ■食事養生解［食事戒］（原装） 【判型】中本1冊。縦175粍。 【作者】高井蘭山作・序。 【年代等】文化12年4月自序・刊。［江戸］須原屋茂兵衛板。 【備考】分類「医学」。『食事養生解』は、『婬事養生解』とともに刊行された通俗的な医学書。この両書は、子孫相続のための健康維持のために大切な食生活と性生活（房事）のあり方を説いたもの。このうち『食事養生解』は、成人・婦人・幼児の食養生に関する知識や心得をまとめたもので、「往古食物素朴なる事」「海浜に在（アル）もの、山谷の長寿に及ざる事」「酒を飲戒（ノムイマシメ）」「食養生常にある事」「古（イニシエ）食を以て病を治る事」「脾胃磨（イシウス）のごとき弁」「食傷脾胃虚の別」「五味に因て五臓を傷（ヤブ）る弁」「聖人、食事の慎、論語を証す」「毎日の食を節にすべき事」「乳味を以て子を育る心得」「婦人妊娠食物の禁（イマシメ）」「四足を食する戒」「異薬、奇品を用（モチユ）べからざる戒」「諸食喰合品目」の15項を収録する。 ■婬事養生解［婬事戒］（後簽） 【判型】中本1冊。縦175粍。 【作者】高井蘭山作。 【年代等】文化12年7月作・刊。［江戸］須原屋茂兵衛板。 【備考】分類「医学」。『婬事養生解』は、高井蘭山の通俗的な医学書で、房事（性生活）全般の心得や戒めを述べる。具体的には「男女別あつて正しく、道を以て情を制すべき事」「二柱の神詠、女は男に先だつまじき事」「腎の臓を虚する戒」「婬事四時の戒」「腎虚せし者、命を殞（オトス）事」「子なき婦（オンナ）に子を求べき事」「夫婦子を求る旺相日（オウソウニチ）の事」「胎内の男女別るゝ事、并五輪五躰の弁」「胎生を堕胎せしむる戒」「庚申の夜、会合を禁ずる弁、并交会禁忌の日」「孕婦婬事の戒、并胎内十月形を成（ナス）弁、付図」「男女婚媾正しかるべき事」の12項を説く。 ……………………………………………………………………… ★「食事養生解」は、原装・題簽付き美本。「婬事養生解」は後簽、本文上欄数カ所に書き入れがあるほか本文中の墨汚れが1カ所ある。【参考価格（初出品時の相場です）：日本の古本屋で、「食事養生解」の破損本が、2,500円。「婬事養生解」が、19,800円～41,800円】。